導入事例

株式会社マネーフォワード様

360度フィードバックを活用した
リーダー合宿でマネジメント層の
レベルアップを実現

株式会社マネーフォワード

People Forward本部 人事企画部 兼 人材開発部組織心理学修士
石崎 慎也 様

  • 管理職の育成
  • 社内コミュニケーション

360度フィードバック実施の背景

─ なぜ360度フィードバックを導入したのでしょうか?

当社グループは創業8年でメンバー数が800名を超えました。
事業の成長に合わせて組織も拡大していますが、今後さらなる成長を実現するためには、採用やM&Aによる人員数の増加だけではなく、既存メンバー一人ひとりの成長が重要だと考えています。
そのためには、メンバーを育成するマネジャーの強化が命題でした。

当社のマネジャーは、自らプレーヤーとして業務を遂行することも多く、メンバーのマネジメントばかりを担っているわけではありません。
また、初めてマネジャーを経験するメンバーも多いのですが、人事が実施するマネジャー教育は登用時に必要最小限の知識をインプットすることに留まっており、十分なスキルトレーニングができているわけではありませんでした。
一方で、同じマネジャーでも中途入社者の場合はマネジメント経験が豊富なメンバーもいるのですが、当社の価値観やカルチャーに沿ったマネジメントができるようになるために、一定のアンラーニングが必要なケースもあります。

そこで、マネジャーとしてのスキルアップや共通認識の醸成を目的に、経営層からミドルマネジャー、さらにはその候補者までを含んだリーダー合宿を実施し、そのコンテンツとして360度フィードバックを実施しました。

施策実施、サービス導入のねらい

─ リーダー合宿はどのようなねらいでおこなわれたのでしょうか?

当社ではMVVC(ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャー)を最も大事なものとして掲げております
https://corp.moneyforward.com/aboutus/mission/)。
リーダー合宿ではMVVCのより深い理解・浸透や、代表の辻を始めとした経営陣および全マネジャーが「脳内同期」と「健全な課題意識」を持つことを目的として行うものです。
“脳内同期”とは、そこに集ったメンバーが同じ課題感や目標を共有し、同じ方向を向いて前に進めるようにと、社内でよく使われる言葉です。
この合宿は「脳内同期」と「健全な課題意識」を踏まえて、一人ひとりが内省し、翌日から何をするのか、明確なアクションプランを立てることを狙いに企画しました。

前半は辻から、創業の背景や会社の成長過程でのエピソードなどを交えつつ、MVVCへの思いや現在の会社の状況、課題感などについて共有がありました。

後半は参加者一人ひとりが、360度フィードバックの結果を活用して「周囲から何が求められているのか」を内省する機会を作りました。
漫然と業務をするのではなく、課題を明確にし、行動変容のためのアクションプランを明確にするワークショップを行いました。

施策実施上の重視したポイント、工夫点

─ 対象者の内省をうながすために工夫した点はどういった点ですか?

一点目は360度フィードバックの回答者の選定です。
360度フィードバックは対象者の業務や日頃の言動をよく知る人からの回答を得ないと気づきにつながりませんが、当社は縦割りではなく、組織を横断して仕事に取り組むことが多いため、有効な回答を得るには組織図通りではうまくいかないことがあります。
そこで、対象者が自分自身で回答者を選び、上長の確認を経て決定するようにしました。
この「自分で回答者を選ぶ」工程が重要だったと考えています。

二点目はリーダー合宿当日のグループワークのチーム分けです。 内省を促すためにはディスカッションするメンバーからの質問やフィードバックが重要です。
そこで、当社が導入している個人思考行動特性ツールの結果を活用し、違う個性を持ったメンバーでグループを構成し、多様性のある議論ができるように工夫をしました。
それぞれが異なる視点から様々な意見を出すことで、より深い内省につなげることを狙いました。

効果と今後の展開

─ 参加者からの声はいかがでしたでしょうか?

実施後の参加者アンケートで、「ワークショップから気づきを得られたか」の問いには85%が“そう思う”(5段階評価のトップ2ボックスの合計)、「明日からのアクションプランは明確になったか」の問いには80%が“そう思う”(同)と回答していました。
課題を明確にし、行動変容のためのアクションプランを明確にする、という目的に沿った内容だったと思います。

今後も、メンバーが行動変容し続けられるための仕組み作りが必要だと考えています。
たとえば、階層別研修やテーマ別研修など、行動変容を促すための設計図を議論しているところです。

CBASE 360( ※旧スマレビ for 360°)について

─ CBASEのサービスについて一言いただけますしょうか?

システムの導入コンサルティングをおこなうスタッフの柔軟なフォローアップが助かりました。
バラバラと細かな変更も発生しましたが、スムーズに対応をいただけたと思います。

システムはシンプルな作りでよかったですが、当社はSlackやChatworkをコミュニケーションツールとして活用しているので、連携をしてもらえるとありがたいです。
対象者、回答者が手間やストレスを感じない状況で回答できればと思います。

360度フィードバックを導入検討されている方に一言

─ これから360度フィードバックを検討されている方に一言いただけますか?

360度フィードバックは対象者に成長機会と捉えていただくことが非常に大切だと思います。
フィードバック内容は他者からの否定ではなく、フィードバックを得て成長機会を得るんだというマインドになっていれば、他の手段では得られない”成長”を獲得してもらえると思います。

また、結果をフィードバックすることは人事としてのゴールではなく、施策を行うスタート地点に立った状態だと認識することが重要です。
結果を踏まえてどうアクションし、どう継続的に成果につなげるか、それを達成する設計と巻き込みが大切だと思います。

株式会社マネーフォワード
事業内容:インターネットサービス開発
設立:2012年5月
株式:マザーズ上場
従業員数:848名
(2020年8月末現在、グループ連結正社員)

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