導入事例
株式会社U-NEXT HOLDINGS様
100人の経営人材輩出を目指す。中期経営計画の達成に向けた人材の可視化と育成
株式会社U-NEXT HOLDINGS
人事統括部 人事企画部 部長
西村 壽哉 様
- 管理職の育成
- 次世代リーダー育成
USEN&U-NEXT GROUPの株式会社U-NEXT HOLDINGS様は、「コンテンツ配信」「店舗・施設ソリューション」「通信・エネルギー」「金融・不動産・グローバル」の4つの事業セグメントを展開しています。ビジョン達成に向け、360度フィードバックがどのように活用されているのか、お話を伺いました。
中計達成に向けた、経営人材の可視化と育成が課題
——360度フィードバックを導入された背景をお聞かせください。
きっかけは、中期経営計画「Road to 2030」における方針です。以前より、100人の社長を育て、一社100億円規模の事業を生み出しながら、1兆円企業を目指すという大きな構想が語られていましたが、改めて2030年に向けた中期経営計画における人的資本経営の注力領域として落とし込まれました。

この壮大なビジョンを実現するためには、経営人材の強化・育成・輩出に本腰を入れなければならない、という大きなテーマがありました。そこでまず、事業会社の執行役員以上を対象とした「Group Executive制度」を構築し、個人の経営能力の解像度を上げることから着手しました。
目的は、一事業会社の経営というフェーズから、グループを牽引する経営者としての成長を促進し、それに適した人材を可視化することです。また、エグゼクティブとしての適性を厳しく見極め、新陳代謝を生むという意図もありました。
これまでは人材を客観的に評価するためのデータが不足しており、主観的な判断に依拠する側面も多少あったため、360度フィードバックを活用し、データドリブンな判断ができる体制を整えたいと考えたのです。
——多くのサービスがある中で、なぜCBASE 360°を選んでくださったのですか?
複数のサービスを拝見したところ、CBASE 360°は役員からメンバーまで、レイヤーに合わせたプログラムが形成されていた点が魅力的でした。
特に決め手となったのは、UI(ユーザーインターフェース)の親和性の高さです。「パッと見てパッとわかる」という視認性の良さは、多忙な経営層が利用する上で重要だと感じました。また、汎用的な項目をベースにしつつも、自社のカルチャーに合わせてカスタマイズできる柔軟性や、豊富な導入実績も安心材料になりました。
——選定時に他社サービスと比較して、良かった点はありますか?
分析結果が手元に届くスピードが非常に早かったです。CBASE 360°のレポートは解像度が高く、そのまま経営会議の議論の場に乗せることができます。この「翻訳の手間がない」という点が弊社のスピード感にフィットしました。
「生の声」を拾いながら、匿名性を保つには
——実際の運用において、苦労された点や課題はありましたか?
当グループには組織規模が小さい事業会社もあるため、そのような会社ではN数(回答者数)が十分に確保できず、「データが参考値に留まってしまうのをどうにか改善できないか」と役員から指摘を受けることもあり、次年度に向けた課題だと認識しています。
——我々シーベースに期待することやご要望はありますでしょうか?
導入にあたっては、しっかりサポートしていただけたな、と感じています。運用する中で一番苦労していたのは、フリーコメントのチェックでした。匿名性と心理的安全性を守るために相当な工数を割いていました。ここはぜひ、更なるAI活用に期待したいところです。
組織の垣根を越え、議論するための共通言語ができた
——導入後の効果や、組織に現れた変化について教えてください。
これまでは事業セグメント内だけで評価が完結していましたが、その垣根を越えて評価をオープンにし、グループ横断で議論の場に乗せることができたのは大きな一歩です。

弊社の特徴として、各事業会社の評価がセグメント内で完結しているがゆえに、各事業会社は自社の成果へのコミットメントに注力する傾向が強いです。そのため、グループ全体で連携しながら価値創造することへの動機は弱い側面もありました。今回のサーベイ結果をトリガーにグループ全体でサーベイ結果を横断的に確認し、評価を比較・議論することが可能になりました。これによりホールディングスの取締役が各事業会社役員の経営能力を横並びで把握し、自身の管掌領域にとどまらず、グループ全体の経営体制として課題はないかといった俯瞰的な視点で議論を始めています。
また、人事としては、評価の言語化が統一されてきたことで、配置や異動といった人事施策において目線合わせがしやすくなったことがあげられます。今後は、対象者本人が多面的な評価を受け止め、自分の現在地や特徴を捉えることで、成長につなげていくためのツールとしても360度フィードバックを活用していきたいと考えています。
——ありがとうございます。共通の物差しをもとに、グループ横断で議論が始まっているのですね。
人事施策の納得感を高められる
——今後の展望と、これから導入を検討されている企業へのアドバイスをお願いします。
グループ全体を俯瞰してシナジーを生み出せる、そんな次世代のリーダーが自然と抜擢され、経験を積んでいけるような組織になっていきたいと思っています。360度フィードバックはその一助になるでしょうし、フィードバックの内容を素直に受け止めて行動変容を起こせる人たちが経営者候補として多数いる組織は素晴らしいですよね。

導入を検討されている方にお伝えしたいのは、「実際に実施してみると、意外と発見が多い」ということです。データとして提示されることで、感覚が確信に変わったり、新たな選択肢が増えたりします。活用法にはまだ課題もありますが、まずは一歩踏み出し、人材の解像度を上げることが重要ではないでしょうか。
人の評価に厚みを持たせることは、人事施策の納得感を高めることにも繋がります。PDCAを回し続け、成長を刺激する材料として、360度フィードバックをもっともっと活用していきたいです。
——本日は貴重なお話をありがとうございました。今後もご支援できるよう努めてまいります。
インタビュアー
杉本華子 営業グループ
高等教育機関向けの広告代理店にて法人営業に従事し、シーベースに参画。
現在は人材開発や組織開発を起点とした360度フィードバック施策の企画営業として、
組織マネジメントやお客様の施策導入と成功に向けて伴走支援を行う。
- 株式会社U-NEXT HOLDINGS
- 事業内容:コンテンツ配信事業、店舗・施設ソリューション事業、通信・エネルギー事業、金融・不動産・グローバル事業
設立:2009年2月3日
従業員数:274名(2025年8月末時点)
連結従業員数:5,737(2025年8月末時点)