非財務の企業価値とは?目に見えない資産を有効活用しよう
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「非財務の企業価値とはどのような価値を指すのだろうか」
「非財務の企業価値とは何なのだろうか」
と気になりませんか。
非財務の企業価値とは、財務諸表上に出現しない項目の財産のことを指します。
この記事を読めば、非財務の企業価値とはどのようなことなのかを知ることができます。
非財務の企業価値について気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さい。
目次
非財務の企業価値とは
非財務の企業価値とは、財務諸表には出てこない企業の価値のことを指しています。
例えば、財務諸表上では人材に関する項目は人件費などの損益としてしか記載されていません。
しかし、実際のところ企業が事業活動を行い利益が出せるのは人材の能力などによる目に見えない、これまで数値化することが難しかった部分が大きく影響しています。
非財務の企業価値をしっかりと数字で表現して反映することが求められる時代に突入しています。
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非財務資本の種類
「非財務の企業価値を産む非財務資本にはどのような種類があるの」と気になりませんか。
国際統合報告フレームワークにおいて資本は、財務資本、自然資本、社会・関係資本、人的資本、知的資本、製造資本の6種類があるとしています。
上記のうち財務資本を取り除いたものが非財務資本ということです。
非財務資本の種類として、以下の種類があります。
・自然資本
・社会・関係資本
・人的資本
・知的資本
・製造資本
それぞれについて解説します。
自然資本
自然資本とは、組織の過去や現在の状態、将来企業が成功する土台となる基礎や、サービスを提供する上での再生可能、再生不可能な環境資源やプロセスのことを指します。
水や空気、土地、鉱山、森林や生物多様性など、生態系の健全性なども含まれています。
自然資本はあらゆる経済活動の土台となる重要なものであるという認識をされています。
社会・関係資本
社会・関係資本とは、様々なステークホルダーとの情報共有する能力のことを指します。
簡単に言えば、利害関係者と上手く強調していく能力が非財務の目に見えない企業の財産だということです。
大企業中小企業問わず企業は社会の中で共生していくことが重要視されているため、重要な資本です。
人的資本
人的資本とは従業員の能力や経験値のことを指します。
仮に大きな財務資本や工場のような有形資産を持っていたとしても、使いこなせなければ価値を産むことはできません。
IT企業におけるエンジニアの能力が高ければ高いほど競合に打ち勝てる良い商品を開発することができます。
人的資本は非財務の企業価値を考えたとき、最も重要視されるものであるべきです。
知的資本
知的資本とは、企業が保有している無形資産のことを指します。
例えば、特許や著作権、ソフトウェアのライセンスなどです。
企業が組織運営していくノウハウや暗黙知など、企業が経営上活用してきた目に見えない資産が知的資本です。
製造資本
製造資本とは、工場などの製品を製造するための建物や設備のことを指します。
非財務の資産価値の中で唯一有形のものが含まれます。
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非財務資本が注目される背景
非財務資本が注目される背景には、IT企業の台頭があります。
IT企業では優秀なエンジニアの確保が事業の成否を大きく左右するため、従業員の就業環境をしっかりと整備してきました。
GAFAM(ガーファム、グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフトの頭文字を取った呼称)と呼ばれる巨大IT企業たちは非財務の企業価値で最も重要視される人的資本へ積極的に投資をしてきました。
株価は巨大であり、他の追随を許しません。
大きな成功を成し遂げたIT企業が、積極的に人が働きやすい環境を整えてきた事実から、非財務資本が注目されています。
企業価値を財務・非財務問わずどれだけ可視化できるのかが重要
企業価値を財務・非財務問わずどれだけ可視化できるのかが重要となっています。
なぜなら、非財務資本を上手く数字などにして可視化できなければアピールすることが難しいためです。
例えば、人件費を2割増加したところ、企業業績が3割アップしたなどの事実があればアピールすることや数値化することが可能です。
また、IT企業のように人材の能力が経営にシビアに反映される業界では、数値化するだけではなく言葉で上手く魅力的な労働環境を提供していることをアピールすることも大切です。
投資家や人材にどうすれば魅力を伝えることができるのかを企業は考え抜く必要性があります。
日本で非財務の企業価値が浸透しにくい原因
「日本で非財務の企業価値が浸透しにくい原因はどのような部分にあるのだろうか」と気になりませんか。
日本で非財務の企業価値が浸透しにくい原因として、以下の原因が考えられます。
・人的情報をオープンしたがらない
・製造業中心でこれまで発展してきた
それぞれについて解説します。
人的情報をオープンしたがらない
日本企業の特徴として、人的情報をオープンにしたがらないという特徴があります。
なぜなら、自社の従業員のことに関して知られることでトラブルや批判されることを恐れているためです。
日本は特に大企業を中心として、秘密主義の人事を行ってきたところがあります。
できるだけ自社の社員が行ったことは表に出ないようにしたいと考える傾向にあり、なかなか非財務の企業価値があるとしても公表しにくいという部分があります。
また、自社の社員を過度に優秀だということも避ける傾向にあるため、なかなか非財務の企業価値に関心が湧かないということもあります。
製造業中心でこれまで発展してきた
日本企業で非財務の企業価値が浸透しない理由として、製造業中心でこれまで発展してきたという事情があります。
製造業において確かに人的資本は重要ですが、どちらかといえば設備投資などを行って機械の能力をアップする方向に熱心でした。
しかし、一方で機械が能力アップをしても人間が機械についていけなければ良い製品は作れないというジレンマもあります。
また、極力、工場での生産をオートメーション化し、人の手を排除しようという動きも盛んでした。
製造業中心の文化が根強いため、日本では非財務の企業価値が浸透しないと言えます。
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非財務資本を意識して、企業価値を強化しよう
非財務資本を意識して、企業価値を強化するようにしましょう。
なぜなら、これから到来するdxの時代は人材が持つ能力の差がシビアに業績に反映されるためです。
良い労働環境を社員に提供し、優秀な人材を集めて提供できる企業はより業績を伸ばせる可能性が高いです。
一方で非財務試算を軽視してしまうと、なかなか良い仕事ができずに機会を損失することにもつながっていきます。
非財務資本を意識して人材開発や就労環境向上に取り組むようにしましょう。
まとめ
今回は、非財務の企業価値について解説させて頂きました。
非財務の企業価値とは財務諸表上に出現しない無形の財産のことをしており、人材が含まれています。
また、もっとも重要視されるのが人への投資です。
非財務の企業価値については、以下の5種類があります。
・自然資本
・社会・関係資本
・人的資本
・知的資本
・製造資本
IT企業の台頭によって非財務の企業価値が注目されていますが、dx化の時代に対応するためには他の企業も意識をする必要性があります。
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