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バルネラビティとは?心理学的な意味やメリット、会社で導入する際の注意点

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バルネラビティの概念を会社に活かししたいが、どのような概念で、どう活用すればよいかわからない人事担当者の方も多いのではないでしょうか。バルネラビティは心理学で使われる用語で、他者と深い信頼関係を構築するうえで役立ちます
今回はバルネラビティとは何か、メリットや注意点、活用方法まで解説します。バルネラビティの活かす方法をご検討の際には、ぜひ参考にしてください。

バルネラビティとは

バルネラビティとは、「脆弱性」を意味する言葉で、使われる状況で意味が変わります。大まかに心理学上の意味と、IT用語としての意味、福祉用語としての意味に分けられます。それぞれどのような意味なのか、次でみていきましょう。
この記事では、心理学上の意味でのバルネラビティに焦点を当てて、説明します。

心理学上のバルネラビティ

心理学または社会学でのバルネラビティは、「心の弱さ」または、「心の弱さを開示すること」を意味します。ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院研究教授である、ブレネー・ブラウンが提唱した概念です。
人間誰しも心の弱い部分があり、それをさらけ出すことは簡単にはできません。暴言を言われる、批判されるなどの要因で傷つくリスクが高まるなどの問題があります。そのため、人は常にある種の防衛ラインをつくって、自分の心を守っているのです。
その防衛ラインをあえて取り除き、弱さを隠さずオープンにすることで、人間的な信頼を獲得できる、というのが、バルネラビティの考え方です。

IT用語としてのバルネラビティ

IT用語としてのバルネラビティは、システム上の脆弱性を意味します。セキュリティ上の重大なエラーや考慮が漏れた欠陥のことです。バルネラビティが発見された場合には、早急に対処することが求められます。

福祉用語上のバルネラビティ

福祉用語としてのバルネラビティは、弱い立場の人、助けを求めている人を意味します。具体的には、身体や精神に何らかの障害を持っている人が該当します。

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バルネラビティを開示するメリットと注意点

バルネラビティを自分から開示するのは、勇気が必要な行為で、簡単にできることではありません。ここでは、バルネラビティを開示するメリットと注意点を解説します。

開示するメリット

バルネラビティを開示するメリットは以下のものです。
・メタ認知が高まる
・信頼関係を構築しやすい
・誠実になれる
・かくしごとがなくなる
・孤独を感じにくい

バルネラビティを開示するためには、「自分の欠点も含めてありのままを愛せること」が必要です。自分自身を客観視できるようになり、高次元でのメタ認知ができるようになります。
また、自分の欠点を認めたうえで開示できることで、自分自身に対しての隠し事がなくなり、誠実な行動を自然と取りやすくなります
その結果、信頼関係も構築でき、誰かにかくしごとをする必要もなくなるため、孤独を感じることも少なくなるでしょう。
最近では、多様性を認める環境づくりが求められつつあります。その中で、欠点として見られることが多いバルネラビティを、自分からさらけ出せることは多様性を認める環境づくりにも役立つでしょう。

注意点

バルネラビティの開示ができるようになると、メリットがありますが、自分を守る手段でもあるため、プラスに働かないこともあります。
バルネラビティを開示できるだけの環境が整っていない場合、開示した後に相手がそのバルネラビティを受け入れられず、開示した人が傷つくことがあるためです。
そのため、個人がバルネラビティを開示するためには、そのための環境づくりが求められます。

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バルネラビティを開示する方法

バルネラビティを開示するというのは、言葉としてはシンプルです。しかし、実践には勇気が必要で、簡単にできるものではありません。
ここではバルネラビティをどのように開示すれば良いのか、ブレネー・ブラウン博士の提唱している方法としては、以下の方法があります。
・自分を見せる
・無条件で愛する
・感謝の心を大事にする
・自分は満ち足りていると考える

それぞれ抽象的ですが、次で具体的に解説します。

自分を見せる

自分を見せる際には、ジョハリの窓をイメージするとよいでしょう。ジョハリの窓は以下の4つに分けて、自己理解をおこないます。

ジョハリの窓の「自分が知っていることで他者が知っていること」の領域を広げていくことです。「自分が知っていることで他者が知らないこと」を他者に伝えることを意識するとよいでしょう。
この領域を広げていくことで、「自分が知っていることで他者が知らないこと」「自分が知らないことで他者が知っていること」の領域も広がっていきます。

無条件で愛する

無条件の愛は、見返りなどを求めないで、相手と親密な関係を築くことを目指します。関係を構築です。人にバルネラビティを開示するのは、相手への信頼関係が欠かせません。

感謝の心を大事にする

身近な人に対して、弱さを含め「ありのままの自分」を受け入れてくれていることに、感謝の気持ちを持つことを心がけましょう。感謝の気持ちを持つことを意識することで、今まで気づけなかった相手の行動や思いに、気づくきっかけになります。気づいたら相手に対して意識して言葉や態度で示すことを心がけましょう。

自分は満ち足りていると考える

自分が満ち足りているという考えは、今まで今まで生きてきたことが、さまざまなものの積み重ねであることに気づき、感謝の気持ちを持つことです。
満ち足りていないと感じる場合、「これがないと幸せになれない」などと感じることもあります。しかし、今あるものに目を向け、今ある環境が満ち足りたものだと思えることが大切です。

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バルネラビティを会社に取り入れるときの注意点

バルネラビティを会社で取り入れる際には、闇雲に取り入れるのではなく、環境をしっかり整えることが大切です。ここではバルネラビティを会社で取り入れるときの注意点を解説します。

心理的安全性を確保する

バルネラビティを開示する際には、心理的安全性を確保することが大切です。心理的安全性とは、集団の中で他者の批判を恐れることなく、自分の意見を安心して発表できる環境を意味します
バルネラビティは自分の特に言いにくい部分を開示する行為のため、心理的安全性がなければ、開示してもうまくいかないことが多いでしょう。特にパワハラなどハラスメントがある場合や、組織の風通しが悪く、コミュニケーションが少ない場合には、対処が欠かせません
具体的な施策としては、以下のものがあります。
・組織の課題の解決
・1on1ミーティング
・メンター制度

組織の課題解決は、自社だけで原因追求や解決のアプローチが困難な場合も多々あります。そのため、外部の組織診断ツールを使うことも選択肢です。
参考記事:会社の面談に新風を!1on1形式の個人面談のススメ
参考記事:メンターとは?よいメンターの条件やメリットは

開示したことを受け入れられる

バルネラビティを会社で取り入れたい場合は、開示したことへの批判をせず、受け入れることが大切です。批判されてしまうと、開示した人が傷つき、開示されなくなる可能性があります。
たとえ、開示された内容に、反対意見があったとしても、人は人で自分は自分という考え、一旦受け入れることが大切です。

時間をかけて形成する

バルネラビティが開示できる環境は、すぐに形成できるものではありません。心理的安全性を確保し、組織の風通しをよくする制度を導入しても、成果が出るまで時間がかかります。
成果を焦って、バルネラビティの開示を要求しても、効果はありません。あくまで環境を整えるだけにとどめ、開示するかしないかは従業員一人一人に委ねましょう。開示できなかった際にも粘り強く見守る姿勢が大切です。

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まとめ

バルネラビティは、多様性を受け入れ、他者と信頼関係を構築するうえで、効果的です。しかし、会社でこの概念を活かすするためには、組織の課題を解決し、時間をかけて制度を整える必要があります。
しかし、組織の課題解決は、自社だけでは労力が大きく、的確な課題の把握は簡単ではありません。シーベースの組織診断は、導入が簡単で、手間をかけずに客観的な課題把握を行えます。
バルネラビティを開示できる環境づくりの際に、導入をご検討ください。


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