もしも明智光秀が織田信長から360度評価が行われていたら?
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戦国時代屈指の有名武将を抱えた織田信長は、実力主義の評価をすることで知られている。
後の豊臣秀吉が中間(使用人)だったころから、その才覚を高く評価し、抜擢したことは有名だ。
そして、そんな織田家中にあって、不遇と言っても過言ではない扱いを受けていたのが、本能寺の変で信長に刃を向けた明智光秀である。
歴史に「もし」はないが、仮に明智光秀の評価が信長ひとりの見方で決まるのではなく、織田家の家臣団や光秀の部下たちの総合的な見方で決まっていたらどうなるだろうか?
そこで今回は、「もしも明智光秀が360度評価を受けていたら?」というテーマでシミュレーションしてみよう。
360度評価とは、評価される当人の上司だけでなく、部下や同僚など、当人を含めた複数の視点で評価される人事制度のことだ。
特定の個人(この場合は当人の上司)の偏った目線だけで評価されることを防ぎ、より公平性のある評価がしやすい。
→歴史も変わる!?公平性のある評価を行うためにメリット・デメリットを知る
「失敗しない!360度評価(多面評価)のメリット・デメリット」
今回、光秀を評価するのは、光秀本人に加え、織田信長(上司)、柴田勝家(先輩)、羽柴秀吉(社内ライバル)、妻木広忠(部下)としてみた。
一般的に知られる人物像から想像するに、おそらく次のような評価がなされるのではないだろうか。
明智光秀本人の自己評価予想「私の悲願は、土岐源治の名門である明智家の再興だ。諸国を周り様々な大名に仕えたが、上様以外に明智家の再興を託せる方は居なかった。
私の名門ならではの家格と人脈、そして長年培ってきた郎党(部下)との鉄の結束は、織田家中の同僚には無いものだが、最近、上様にそれをご理解頂いていないのではと不安になることがある。
私がうとまれるだけならいいのだが、私は部下を、明智家を守らなければならない。。。」
織田信長の評価予想
「あやつは賢く、そつのない政務をするのだが、どうも神経質なところがある。一益(滝川)や権六(柴田勝家)らのように一軍を任せてみたが、もっと腹をくくって大胆に行動できるようになれば。。。」
柴田勝家の評価予想
「そもそも織田家にあって新参者であるが、殿のご機嫌取りばかりしておる。その点では、サル(秀吉)となんら変わらぬわ。まァ、多少は…わしより謀略に優れてはおるがの、多少はな…。だが追い抜かれる心配はなかろう」
羽柴秀吉の評価予想
「計略や策謀面においては、この俺をもっても恐ろしいと感じることもあった。ただ、光秀殿の素直すぎる側面は、長所であり短所であるな。毛利元就が『腹に一物あり』と評した、底知れぬ闇が恐ろしい」
妻木広忠(部下)の評価予想
「殿は冷酷だの非情だのと言われておりますが、心根は大層お優しいお方にござる。上へも下へも筋道を通すご気性ゆえ、織田の大殿へ刃を向けられたのはよほどのことがあってのことでございましょう」
ここでの光秀は、自分が強みだと思っている家臣団の結束が、同僚からは(他からうかがい知れない)得体の知れない部分だと思われ、また、自分の部下を守るあまり神経質であると上司の信長から評価されてしまっている。
先輩、同僚からは繊細で緻密な仕事ぶりを認められていることがわかるが、上司にとってその部分は短所として映っている。
また同僚からは底知れない闇があると言われながらも、部下からは人柄を高く評価されてもいる。
人が人を評価するときは、どうしてもその人の視点から見た主観が入る。
360度評価は、その人物を多角的に捉えることで、より客観的な評価を助けてくれる評価手法だ。
その分、評価される人の納得感も得やすい。
とはいえ、視点を増やせば「絶対に正しい」評価ができるわけではない。
最後は責任のある人(今回は織田信長)が、様々な情報を活かして明智光秀の評価を「決める」必要がある。
果たして、360度評価が実施されていれば、織田信長はもっと明智光秀を高く評価したのだろうか?
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