リーダーシップの種類は?スタイル別の特徴と会社での活用方法
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自社に合ったリーダーを育成するために、どのような種類のリーダーがあるのか知りたいと思う人も多いでしょう。従業員が自分に合ったリーダーシップを発揮することで、会社の生産性の向上が期待できます。
本記事ではリーダーシップの種類や、従業員ごとのリーダーシップの効果を発揮させる方法まで解説します。従業員のリーダーシップを発揮させたい人事担当者の方はぜひ参考にしてください。
目次
リーダーとリーダーシップとは
リーダーとリーダーシップはそれぞれ似ているものの、異なるものであるため、違いを明確にしておきましょう。リーダーとは、目標や方向性を示し、メンバーを組織としてまとめ、ミッションを遂行する役割をもった人です。
リーダーシップとは、目標やミッションを達成させるために必要な指導力や統率力などを示します。
リーダーは役割であり、リーダーシップは能力であるということが大きな違いです。
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PM理論におけるリーダーシップ4つの種類
リーダーを種類別に分ける方法としては、PM理論があります。PM理論とは、リーダーは目標達成させるP機能と作業をメンバーに割り振り管理するM機能の2つで構成されているという理論です。
PとMそれぞれの要素を強く持っている人が、リーダーの理想であり、逆にその機能が弱いとリーダーとして不適格と判断されます。
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ダニエル・ゴールマンが提唱するリーダーシップ6種類
リーダーの在り方によって6つのタイプに分けたのが、ダニエル・ゴールマンです。具体的には以下のように分けられます。
・ビジョン型
・コーチ型
・関係重視型
・民主型
・ペースセッター型
・強制型
ここでは、6種類のリーダーシップについて簡単に解説します。
ビジョン型
ビジョン型とは、目標やビジョンをチームメンバーに示すことで、メンバーを導くタイプです。細かいプロセスはメンバーに任せます。
リーダーの信念がメンバーから共感されていることで、よい結果につながるでしょう。しかし、リーダーに不信感があると組織として機能しません。
コーチ型
コーチ型とはチームメンバーとそれぞれ関係性を築き、メンバーそれぞれの目標達成をサポートするリーダーです。メンバーの特徴を細かく把握でき、信頼関係を構築しやすくなります。
しかし、一人ひとりと関係を構築する時間が必要なため、大人数を抱えると、対応しきれなくなる点がデメリットです。
関係重視型
関係重視型はメンバーとの信頼関係の構築を重視するタイプです。関係性がよくなることで、周囲との関係性がよい状態を構築できます。
しかし、馴れ合いの関係になり、責任の所在が曖昧になる可能性がある点に注意が必要です。
民主型
民主型とは、個々人の意見や提案をチームの方向性に反映させるタイプのリーダーシップです。大規模な組織でも意思疎通が取りやすくなります。
しかし、個々人の意見が大きく分かれていると、意思統一が難しく、判断が遅れがちになる点がデメリットです。
ペースセッター型
ベースセッター型とは、リーダーが手本になり、メンバーを率いるタイプです。リーダーに実力があり、それを真似できるほどメンバーの質が高い場合に効果を発揮します。
しかし、メンバーがリーダーの真似ができるほどの実力がない場合には機能しません。
強制型
強制型とは、リーダーが権力や圧力を発揮させ、目標達成させるタイプです。メンバーに決定権はなく、部下はリーダーの指示にすぐに従う必要があります。
意思決定権を持つのが一人しかいないため、判断が早く、スピーディな対応が可能な点がメリットです。しかし、メンバーから反発されやすく、組織の関係性が悪くなるリスクもあります。
新しいリーダーシップの種類
時代の変化に合わせて、新しいリーダーシップも登場しています。具体的には以下のようなものが挙げられるでしょう。
・トランザクショナルリーダーシップ
・トランスフォーメーションリーダーシップ
・サーバント・リーダーシップ
・フォロワーシップ理論
・オーセンティックリーダーシップ
・変革型リーダーシップ
次で、それぞれのリーダーシップについて、簡単に解説します。
トランザクショナルリーダーシップ
トランザクショナルリーダーシップとは、入山章栄が提唱した理論です。心理的な取引や交換関係を重視し、部下との関係性を重視します。特に以下のような点を重視することが特徴です。
・成果を出した部下に正当な報酬を与えること
・部下が成果を出していれば、直接的な指示は控えること
一定の権限を部下に持たせ、部下に主体性を持って行動してほしい場合、高い効果が期待できます。
トランスフォーメーションリーダーシップ
トランスフォーメーションリーダーシップは、部下とビジョンを共有し、動機付けやコーチングをすることで、仕事へのモチベーションを高めることを重視したリーダーシップです。トランザクショナルリーダーシップと同様入山章栄が提唱しています。
トランスフォーメーションリーダーシップとトランザクショナルリーダーシップは、それぞれ相互に補完しあう関係にあります。
サーバントリーダーシップ
サーバントリーダーシップとは、チームメンバーに奉仕することから始めるリーダーシップです。部下に対して、話を聞き、共感し、部下の自律的な行動を促します。
チームの関係性改善や、自律的な社員の育成に効果的なリーダーシップといえるでしょう。
参考記事:サーバントリーダーシップとは?10の特性や事例・導入時の注意点
フォロワーシップ理論
フォロワーシップとは、リーダー以外のチームメンバーが主体的にリーダーや他のメンバーに働きかけることです。
変化が早いVUCAの時代となり、意思決定に柔軟性とスピード感が求められるようになった結果注目されるようになりました。
ロバート・ケリー教授によると、リーダーがチームに与える影響は2割、メンバーが与える影響は8割といわれています。そのため、リーダーシップだけではなく、フォロワーシップも同時に高めていくと、よりよい結果が出しやすくなるでしょう。
※参考記事:フォロワーシップとは?必要な能力と身につける方法
オーセンティックリーダーシップ
オーセンティックリーダーシップとは、ビル・ジョージが提唱した理論で、リーダー自身の価値観を重視するリーダーシップです。自分の行動や目的への理解が深く、本音でメンバーに働きかけることで、従業員からの信頼性を確保します。
変革型リーダーシップ
変革型リーダーシップとは、ビジョンや信念をもち、積極的に組織改革や改正を目指して働きかけるリーダーシップです。
組織が危機的な状態にある場合や、従来の組織風土を大きく変革したい場合に効果を発揮します。
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リーダーシップの種類を把握する注意点
従業員がリーダーシップのどの種類に該当するか、どのような手法が効果を発揮するか、適性を踏まえることで、よりよいリーダーとなるでしょう。しかし、リーダーシップを安易に型にはめてしまうことで、うまくいかないケースもありえます。ここではどのような点に注意するべきか、解説します。
試行錯誤が重要
リーダーシップの発揮の仕方は従業員ごとに異なり、チームメンバーの性格や組織風土も影響します。そのため、従業員を一つのリーダーシップに当てはめるのではなく、個人に合ったリーダーシップは何か、試行錯誤することが重要です。
結果どうなったかを分析し、試行錯誤を重ねることで、よりよいリーダーシップを発揮しやすくなります。
フィードバックをもらえる環境づくり
リーダーシップの質を高めるためには、フィードバックをもらえる環境づくりが大切です。リーダーとして、どの程度機能しているかどうか知るためには、チームメンバーや上司からのフィードバックが必要です。
複数人の視点から評価できる360度評価を導入するなどの方法で、リーダーとしての成長を効率的に促せます。
従業員のメタ認知を高める
従業員が自分がどのように見られているのか、どのような能力を持っているのか、客観的に把握するメタ認知が高まっていると、リーダーとしての役割を果たしやすくなります。
メタ認知が高まることで、適切な問題発見や、課題の設定がしやすくなるためです。チームメンバーに対して、個人の強みを生かして、適切なアプローチを行いやすくなります。
まとめ
リーダーシップにはさまざまな種類がありますが、従業員が個人の適性に合わせたリーダーシップを発揮することで、生産性は高まり、効果的なアプローチが行いやすくなります。
リーダーシップを発揮させるためには、従業員のフィードバックや試行錯誤がしやすい環境づくりが重要です。CBASE 360の360度評価は複数人の視点からの評価するシステムを簡単に導入できます。
「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。