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ネガティブ・ケイパビリティとは?組織での活用例と実践方法を徹底解説

2025.06.09 その他

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変化が激しく先の見えにくい現代のビジネス環境では、一つの正解に頼ることが難しくなっています。こうした状況では、曖昧さや不確実性を受け入れ、柔軟に対応できる力が欠かせません。その力を支えるのが「ネガティブ・ケイパビリティ」です。本記事では、ネガティブ・ケイパビリティとは何か、ポジティブ・ケイパビリティとの違い、組織や個人の成長につながる実践方法まで、幅広く解説します。VUCA時代を乗り越えるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

ネガティブ・ケイパビリティとは

ネガティブ・ケイパビリティとは、VUCA時代において不可欠な「不確実性や曖昧さを受け入れる力」を指します。予測困難な変化が激しいビジネス環境では、明確な答えがすぐに見つからない状況が多々あります。その中で、人事担当者には結論を急がず問いを持ち続ける姿勢が求められています。たとえば、部下の悩みをすぐに解決しようとするのではなく、一緒に考えることで自発的な学びを促すマネジメントも重要な例です。ネガティブ・ケイパビリティは、多様な価値観を尊重し、組織のレジリエンスを高める基盤となります。今後の人事戦略において、この力を養うことは欠かせない要素です。
参考:レジリエンスとは?個人や組織のレジリエンスを高めるメリットや方法を徹底解説!

ポジティブ・ケイパビリティとの違い

ネガティブ・ケイパビリティがVUCA時代に必要な「曖昧さを受け入れる力」として注目される一方で、ポジティブ・ケイパビリティは、明確な目標や解決策を積極的に追求する力を指します。人事戦略を考えるうえで、この2つのバランスをいかに取るかが、持続可能な組織づくりの鍵を握ります。どちらか一方だけでは変化の激しい環境に対応しきれず、VUCA時代における人材育成や組織開発においては、双方をバランス良く活かすことが求められています。以下では、両者の違いを具体的に解説します。

課題解決アプローチの違い

ポジティブ・ケイパビリティは、課題を解決するために積極的に行動し、最短でゴールを目指す姿勢を指します。一方でネガティブ・ケイパビリティは、結論を急がず曖昧な状況に耐えることで、新たな視点や創造的な解決策を生み出す力です。VUCA時代には、短期的な成果だけでなく、中長期的な視野で問いを立て続ける姿勢が、人事担当者に求められています。

意思決定プロセスの違い

ポジティブ・ケイパビリティは、迅速な判断や決断力を重視し、効率性を追求するアプローチです。これに対して、ネガティブ・ケイパビリティは、決断を保留して多様な意見を受け止めながら、答えの見えにくい状況を受容する姿勢です。VUCA時代の人事戦略では、この両者をバランスよく取り入れることで、組織の柔軟性と持続的成長が実現できます。

組織文化への影響の違い

ポジティブ・ケイパビリティは、目標達成型の文化を育み、成果を上げる組織風土を作ります。一方で、ネガティブ・ケイパビリティは、多様な視点や価値観を尊重し、対話を通じて創造性を高める文化を醸成します。VUCA時代の人材育成では、この両者を統合的に活かすことで、変化に強く、持続可能な組織文化が実現できます。

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ネガティブ・ケイパビリティが注目される背景

VUCA時代と呼ばれる変化の激しいビジネス環境において、予測不能な状況や複雑な課題に直面する場面が増えています。これまでのように正解をすぐに導き出すことが難しい中で、人事担当者には曖昧さを受け入れ、問いを持ち続ける力が求められています。特に、多様な価値観や働き方が広がる現在、従来型の一方的な指示や短期的な解決だけでは対応しきれないケースが多くなっています。ネガティブ・ケイパビリティは、こうしたVUCA時代の人材育成や組織開発のカギを握る力として注目されています。

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ネガティブ・ケイパビリティを身につけるメリット

ネガティブ・ケイパビリティを身につけることで、VUCA時代の変化が激しい環境下でも柔軟に対応できる力が養われます。人事担当者がこの力を活かすことで、組織は一方的な正解を押し付けるのではなく、多様な価値観を受け入れ、問いを持ち続ける文化を育むことができます。たとえば、部下の育成においても、すぐに答えを与えるのではなく、共に考えるプロセスを大切にすることで、主体性や創造性を引き出せます。以下で具体的なメリットを詳しく解説します。

不確実性に強い組織の実現

ネガティブ・ケイパビリティを身につけることで、不確実性が高いVUCA時代に対応できる柔軟な組織を実現できます。一方的な解決策に頼るのではなく、問いを持ち続けて多様な視点を受け入れることで、予想外の変化や課題にも冷静に対応できます。VUCA環境での人事戦略には、こうした力が不可欠です。変化に強い組織文化を育むためにも、積極的にこの力を養いたいところです。

部下の主体性向上

ネガティブ・ケイパビリティを実践することで、部下の主体性向上を実現できます。すぐに答えを与えるのではなく、問いを投げかけながら一緒に考える姿勢を持つことで、部下自身が問題解決に向き合い、考える力を伸ばせます。VUCA時代の変化に対応するためには、部下一人ひとりが柔軟に考え行動できる人材になることが求められます。この姿勢が組織の成長を支えます。

多様性を尊重する組織文化の醸成

ネガティブ・ケイパビリティを組織文化に取り入れることで、多様性を尊重する風土を育むことができます。一つの正解にこだわらず、多様な価値観を受け入れることで、組織内に創造性やイノベーションが生まれやすくなります。VUCA時代においては、こうした文化が組織のレジリエンスや持続的成長を支える大きな力となります。人事戦略においても積極的に取り入れたい視点です。

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ネガティブ・ケイパビリティがある人の特徴

VUCA時代の変化が激しいビジネス環境で活躍するためには、ネガティブ・ケイパビリティが欠かせません。この力がある人は、曖昧さを受け入れるだけでなく、周囲を巻き込みながら柔軟に解決策を導けます。たとえば、曖昧な状況でも対話を深め、さまざまな意見を調整してチームをまとめる姿勢が特徴的です。また、部下の成長を促すサポート力も備えています。以下で、こうした特徴を具体的に解説します。

曖昧さを受け入れる柔軟性

ネガティブ・ケイパビリティがある人は、曖昧な状況でも柔軟に物事を捉え、前向きに進める力があります。VUCA時代には、すぐに正解が見つからない課題が増えていますが、この柔軟性があれば状況に応じて計画を見直し、最適解を探ることが可能です。一つの答えに固執しない姿勢が、チーム全体の変化対応力を高め、組織のレジリエンスを支えます。

多様な意見をまとめる対話力

ネガティブ・ケイパビリティがある人は、多様な意見や立場を尊重しながら対話を進め、チームの意見をまとめる力があります。VUCA時代には、一つの正解に頼れない場面が多いため、さまざまな意見を受け止め、整理し、方向性を導き出す力が重要です。周囲との対話を大切にし、信頼関係を築きながら問題解決に取り組む姿勢が、チームの成長を支えます。

相手の気づきを促すサポート力

ネガティブ・ケイパビリティがある人は、相手にすぐに答えを与えるのではなく、問いを一緒に深めるサポート力があります。VUCA時代の人事戦略では、部下一人ひとりが自ら考え行動できる力が求められています。このサポート力があれば、相手の主体性を育み、柔軟な人材育成が可能です。こうした関わりが、組織全体の成長や変化対応力を高める大きな力となります。

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ネガティブ・ケイパビリティを向上させる方法

ネガティブ・ケイパビリティを向上させるには、日常業務の中で意識的に実践できる行動を積み重ねることが大切です。曖昧さや不確実性が避けられない現代のビジネス環境では、一つの正解にとらわれず柔軟に対応できる力が求められます。そのためには、日々の業務やコミュニケーションの中で自分の考えや行動の幅を広げることが重要です。具体的には、新たな役割やタスクへの積極的な参加、自己対話の習慣化、多様な意見を受け入れる対話、そしてフィードバックを取り入れる取り組みが挙げられます。以下で、これらの方法について詳しく解説します。

新たな役割やタスクへの積極的な参加

ネガティブ・ケイパビリティを向上させるには、日常業務の中で新たな役割やタスクに積極的に参加することが有効です。ルーティン業務だけにとどまらず、未経験の業務や新しいプロジェクトに関わることで、曖昧さや不確実性に向き合う力が養われます。チーム内で自ら手を挙げたり、普段と違う業務に参加することで、新しい視点を取り入れるきっかけとなります。こうした取り組みがネガティブ・ケイパビリティを高める一歩になります。

自己対話による柔軟な思考の習慣化

ネガティブ・ケイパビリティを向上させるためには、日々の自己対話が欠かせません。VUCA時代には、一つの正解に固執せず、問いを立て続ける力が必要です。自分の考えや感情を客観的に振り返り、状況を多角的に捉えることで、柔軟な思考が習慣化します。たとえば、一日の終わりに「なぜその決断をしたのか」「別の可能性はなかったか」と問いかけることで、ネガティブ・ケイパビリティを向上させる土台が築けます。

多様な意見を受け入れる対話の実践

ネガティブ・ケイパビリティを向上させるには、他者との対話を通じて多様な価値観を受け入れる機会を増やすことが大切です。VUCA時代には、一人で完結する判断ではなく、チームで問いを深め合う姿勢が求められます。対話の中で異なる意見や立場を尊重し、自分の視点を広げることができます。例えば、1on1ミーティングやワークショップで多様な声を拾い、対話を通じて柔軟性を高めることが有効です。

フィードバックを取り入れる習慣づくり

ネガティブ・ケイパビリティを向上させるには、日常的にフィードバックを取り入れる習慣をつくることが大切です。例えば、360度評価を活用し、上司や同僚、部下から具体的な意見を受け取り、自分の行動や考え方の改善点を整理します。そうすることで、自分一人では気づけない視点を学び、柔軟に物事を受け止められるようになります。フィードバックを受け止めて行動を見直すことで、変化に強い人材へと成長できます。
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ネガティブ・ケイパビリティの活用方法

ネガティブ・ケイパビリティを実務で活かすことで、変化の多いビジネス環境に柔軟に対応し、組織や個人の成長を支えることができます。業務やマネジメントの中では、曖昧さや不確実性に向き合う場面が少なくありません。こうした状況で一つの答えに飛びつかず、問いを持ち続けることで、メンバーの主体性を育み、複雑な問題の解決策を見出し、さらには新しいアイデアやイノベーションを創出する力が高まります。ここでは、人事担当者が現場で実践しやすい具体的な活用方法を解説します。

メンバーの主体性を育むサポート

ネガティブ・ケイパビリティを活かすことで、メンバーの主体性を引き出すサポートができます。曖昧な状況でもすぐに答えを示すのではなく、「どのように考えている?」「他にどんな選択肢がある?」と問いを投げかけながら、相手と一緒に考える姿勢が大切です。この関わり方が、メンバー自身が課題に向き合い、柔軟に行動できる力を育みます。主体性を育むサポートが、組織の成長につながります。

複雑な問題への多角的なアプローチ

ビジネスの現場では、複雑な問題に直面することが多々あります。ネガティブ・ケイパビリティを活かして問題解決に取り組むことで、一つの正解を求めず、多角的な視点で状況を分析することができます。「この問題の本質は何か?」「別の視点から見たらどうなるか?」と問いを重ねることで、問題の核心に迫りやすくなります。こうした多角的なアプローチが、変化に強い組織を育てます。

イノベーションを生み出す問いかけ

ネガティブ・ケイパビリティを活かした問いかけは、イノベーションを生み出す大きな原動力になります。一つの正解にとらわれず、「他にどんな方法がある?」「これまでのやり方にとらわれていないか?」と問い続けることで、チームの発想が広がります。こうした問いかけを日常的に行うことで、メンバーが自発的にアイデアを出し合い、新しい挑戦や変化に対応する柔軟性を育むことができます。

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まとめ

VUCA時代のビジネス環境では、ネガティブ・ケイパビリティの重要性がますます高まっています。一つの正解にとらわれず、問いを持ち続ける姿勢が、柔軟で創造的な組織文化や人材育成に直結します。たとえば、プロジェクトで予期せぬ問題が発生した際、すぐに結論を出さずにチーム全員で問いを深めることで、より良い解決策や新しいアイデアが生まれるでしょう。日常業務の中で、こうした力を意識的に伸ばすことで、変化に強い組織を育てることができます。


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HRコラム編集部

「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。

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