仕事の目標が思いつかない人必見!業種別の例文・テンプレと目標の設定ポイント
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目標設定がうまくできず、お困りの人も多いのではないでしょうか。会社員として目標設定する際には、いくつかのポイントがあり、ポイントを押さえなければ、適切な目標設定はできません。
適切な目標設定をすることで、目標達成率は高まり、自分の成長にもつなげられます。今回は仕事で目標設定をするときのポイントや、事務など業種別の目標設定事例をいくつか取り上げて紹介します。
目標設定にお困りの際にお役立てください。
目次
仕事で目標設定するときのポイント
仕事の目標を立てる際に大切なのは、あいまいさを避けて「評価しやすい形」に落とし込むことです。
単に「頑張る」「成果を出す」といった抽象的な表現では、達成できたかどうかを判断できません。
そこで、以下の2つを意識すると、誰が見ても分かりやすく、成長や成果につながる目標になります。
・数値化できる形で表現すること
(例:処理件数を月○件に増やす、ミス率を○%以内に抑える)
・フレームワークを活用すること
(SMARTやOKRなどを使えば、無理のない現実的な目標に整理できる)
この2つを押さえることで、目標が「形だけのスローガン」になるのを防ぎ、日々の業務に活かせる指針となります。
目標は定量化すること
目標を設定する際には、できる限り数値で測定できる形にすることが欠かせません。数値化されていない目標は達成度の判断が難しく、評価があいまいになってしまいます。
例えば「顧客満足度を高める」という抽象的な目標では、達成できたかどうかを測る基準がありません。これを「顧客アンケートで満足度90%以上を獲得する」と変換すれば、誰が見ても達成度を判断できる目標になります。
数値化が難しいと感じる場合でも、以下の切り口で変換してみると明確にできます。
頻度:例「週1回の会議を欠席せず参加する」
件数:例「月に10件の改善提案を出す」
割合:例「入力ミス率を1%未満に抑える」
期限:例「6月末までに新システムの操作を習得する」
このように「頻度・件数・割合・期限」の視点を取り入れると、抽象的な目標も評価可能な形に変換できます。
フレームワークを活用すること
目標を立てるときには、フレームワークを活用すると具体性が増し、達成可能性が高まります。ここでは代表的なフレームワークを整理して紹介します。
フレームワーク | 特徴 | おすすめの場面 |
---|---|---|
SMARTの法則 | 目標を「具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限」で整理する基本的な手法。 | 日常業務の改善や個人のスキルアップに最適。 |
OKR | 大きな目標(Objective)と、その達成度を測る指標(Key Result)を組み合わせる方法。 | チームや組織全体で方向性を合わせたいとき。 |
ベンチマーク法 | 他社や他部門の優れた事例を参考に、自分の目標を設定する方法。 | 改善テーマを探したいときや、成果の基準を明確にしたいとき。 |
⇒SMARTの法則の具体例はこちら
⇒OKRの導入方法と書き方の具体例はこちら
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目標が思いつかない原因
「仕事の目標が浮かばない」「目標に何を書けばいいのかわからない」という悩みは少なくありません。
目標が思いつかない背景には、大きく分けて次の3つの原因があります。
自分の役割や期待がイメージできていない
仕事で求められている役割や責任が曖昧だと、具体的な目標に落とし込むのが難しくなります。
まずは自分のポジションを明確にし、必要であれば上司に確認して「どのような成果が期待されているのか」を言語化しましょう。
将来像が描けていない
「1年後・3年後にどうなりたいか」が見えないと、逆算して目標を設定することができません。
キャリアプランがはっきりしていない場合は、まずは短期的なスキル習得や経験をゴールに設定してみるのがおすすめです。
モチベーションが不足している
仕事自体にやりがいを感じられないと、目標を立てても形だけになってしまいます。
「お金を稼ぎたい」「スキルを身につけたい」など小さなモチベーションでも構いません。自分が前向きに取り組める要素を見つけて、そこから目標につなげましょう。
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目標設定が難しいときの対処法
「目標を立てなければ」と思っても、なかなか具体的なアイデアが浮かばないことは珍しくありません。そんなときは、次の3ステップで整理するとスムーズに目標を決めることができます。
思考停止を防ぐ3ステップ
- 棚卸し:まず現在の業務や成果物をリストアップして、どの部分が改善余地ありかを書き出します。
- 分解:大きな業務を「小さな行動」に分けると、取り組むべき目標が見えやすくなります。
- 数値化:「早くやる」「丁寧にする」ではなく、「◯日以内」「エラーを◯件以下」など数値を添えるのがポイントです。
定量と定性を組み合わせる
「数値で追える目標(定量)」と「姿勢やスキル成長(定性)」をバランスよく設定することも効果的です。たとえば「書類ミス率を3%以下にする(定量)」+「新人教育でコミュニケーション力を高める(定性)」のように、両方を意識することで納得感のある目標になります。
効果的な目標設定のために
効果的な目標設定をすることで、目標達成の可能性はグッと高まり、自分の成長にもつながります。ここでは効果的な目標を立てる具体的なポイントを紹介します。
実現可能な目標を立てる
目標は高ければよいというものではなく、実現できるものであることが大切です。実現可能性が高い目標を立てるフレームワークとしては、SMARTの法則を意識してみるとよいでしょう。
SMARTの法則では以下の頭文字から、目標設定をしていきます。
S(Specific):誰にとってもわかりやすい
M(Measureable):測定できる
A(Achievable):実現可能性がある
R(Result Oriented):目標と関連している
T(Time setting):時間制約がある
※関連記事:SMARTの法則とは?目標を立てる手順や注意点を解説
これらの点を意識することで、実現可能性を確保しつつ、目標達成に必要な要素が具体化された目標を作成できます。
チームや会社の目標とのつながりを意識
個人の目標を立てるときには、会社やチームの目標とのつながりを意識することが大切です。例えば、会社として売上アップを重視しているにもかかわらず、直接関係しにくい「電話対応の質をあげる」としても、会社の目標設定として適切とはいえません。
売上を重視する場合であれば、「顧客からのリピート率を〇〇%上げる」など、売上との関連性がある目標設定を行いましょう。
逆算して計画を立てる
目標設定をする際には、大きな目標や長期的な目標から逆算して考えることが大切です。大きな目標を立てる際には、将来関わっていたい仕事、そのために求められるスキルや実績を把握し、具体的な行動計画に落とし込んでいきます。
目標設定テンプレート
目標を立てるときは「定量KPI+行動計画+振り返り」まで一枚で整理すると、実務に活かしやすくなります。以下の表はそのままコピーして使えるテンプレートです。
項目 | 入力欄(テンプレ) | 記入例(事務職) |
---|---|---|
目標(What) | 何を達成するかを一文で。 | 月次レポート誤入力件数を5件→2件に削減 |
背景/課題(Why) | 現状と課題、放置リスク。 | 確認工数増加で遅延発生、ダブルチェック未整備 |
期限(When) | 具体的な期日 | 3か月以内(◯月末まで) |
数値基準(KPI) | 達成判定に使う数値 | 誤入力率2%以下、修正リードタイム1日以内 |
行動計画(How) | タスクを3〜5個 | チェックリスト作成/週次共有/教育資料更新 |
振り返り・次の一手 | 成功/未達要因+改善策 | 未達なら入力フォーム改修、RPA導入検討 |
まず「目標」「期限」「KPI」を先に埋め、その後「行動計画」を3つ書き出すとスムーズに作成できます。部門共通で使える形なので、社内での展開にも便利です。
ここで紹介したテンプレートをさらに具体的に落とし込みたい方は、職種ごとの事例を見るのがおすすめです。
事務職の目標設定の例文と具体的な解説はこちら
今年の目標設定の例文を業種ごとに
「目標設定をしたいが、どのような目標を立てればよいか、イメージできない」という人もいるかもしれません。ここでは、今年の目標設定の事例を業種ごとに解説します。
事務作業
事務作業は作業内容を定量的にしにくい場合もありますが、定量的な目標になるよう意識しましょう。経理業務などの場合であれば、「経費処理のミスを0にする」「書類を電子化し、紙代など事務経費を10%削減する」などの目標の立て方があります。
営業事務などの場合であれば、「顧客データをみやすく整理し、成約率を10%高める」「営業との定期的なミーティングをし、売上目標達成を目指す」「エクセルの資格取得することで、エクセルファイルの品質を上げ、5つのファイルの品質向上を目指す」「業務効率化を目指し、残業時間を10時間減らす」などのような目標設定もできるでしょう
工場や製造
工場や製造業の場合、生産性に関わる目標を数字化しましょう。
「工場の作業効率を見直し、生産性を10%向上させる」「開発にかかる工程を見直し、コストを5%削減させる」「商品の品質改善を行い、売上を10%アップさせる」「安全管理マニュアルを見直し、事故件数0を目指す」などのような目標が立てられます。
生産性に関わることだけではなく、安全管理などの目標も立てられるでしょう。
人事
人事の業務は多種多様ですが、業務効率だけではなく、人材育成や組織の課題改善を目標として設定する方法もあります。
「360度調査を取り入れ、組織の風通しをよくすることで、組織の中でのパワーハラスメントやセクシャルハラスメントの改善し、相談件数を10件以下に抑える」「組織の課題を把握し、改善することで離職率を5%下げる」「メンター制度を導入し、従業員の離職率を10%下げる」「社内SNS制度を導入し、従業員のシステムへの満足度90%以上を目指す」「人事管理システムを導入し、人事の作業負担を言言することで、内定承諾率を10%上げる」などの目標設定が可能です。
また、人事はさまざまな業務に追われることも多いため、業務効率の改善に関する目標を立てることもできます。「雇用管理のためのシステムを導入し、従業員の雇用保険手続きにかかる時間を50%削減する」「教育制度を見直し、今年の資格取得者の人数を3人以上増やす」「タイムカードのシステムを見直し、タイムカードの処理にかかる時間を30%削減する」という目標も立てられるでしょう。
まとめ
目標を立てるためには、大きな目標を立てたうえで、数字化でき、実現可能性がある目標を立てることが大切です。しっかりとした目標を設定することで、目標設定したあとで、具体的な行動をしやすくなり、目標達成や個人の成長につながります。
そのためには、フレームワークを使い、目標に必要な要素を一つ一つ具体化していくことが大切です。今回の記事を参考に、適切な目標を立てる参考にしてください。
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