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ハラスメントを未然に防ぐには?360度評価で行動傾向を捉える組織づくりの考え方

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ハラスメント対策として、研修や規程、相談窓口を整備していても、「なぜか問題が繰り返される」「もっと早く気づけなかったのか」と感じる場面は少なくありません。その背景には、ハラスメントが突発的な出来事ではなく、日常の関わり方に表れる小さな行動の積み重ねとして進行していく構造があります。
未然に防ぐためには、起きた事象だけを見るのではなく、行動の傾向や兆しに目を向ける視点が欠かせません。本記事では、360度評価を通じて行動傾向を捉え、ハラスメント予防につなげる組織づくりの考え方を、人事担当者の実務に即して解説します。

目次

ハラスメントを未然に防ぐことが難しい理由

ハラスメント対策に取り組む企業は増えていますが、「起きてから対応する」仕組みだけでは、未然防止にはつながりにくいのが実情です。その背景には、組織構造や対策の設計そのものに内在する難しさがあります。ここでは、ハラスメントが予防しにくい理由を整理します。

ハラスメントが表面化しにくい組織構造

ハラスメントが未然に防ぎにくい理由の一つは、問題が表に出にくい組織構造にあります。多くの職場では、上司と部下の間に明確な権限差が存在します。この権限差があることで、部下は「指摘すると評価に影響するのではないか」「関係が悪化するのではないか」と不安を感じやすくなります。その結果、違和感があっても声を上げにくくなり、問題は水面下に留まり続けます。

また、ハラスメントに該当するかどうかは、受け手の感じ方や文脈によって左右されるケースも多く、本人ですら「これは言っていいことなのか」と迷ってしまうことがあります。こうした迷いが重なることで、小さな違和感が共有されないまま放置されやすくなるのです。

さらに、心理的安全性が十分に確保されていない職場では、「失敗を指摘される」「否定される」といった恐れが先立ち、率直な発言や相談が減っていきます。心理的安全性が低い状態では、ハラスメントの兆しとなる行動も見過ごされやすく、問題が表面化したときにはすでに深刻化しているという状況に陥りがちです。

従来のハラスメント対策が抱える限界

多くの企業では、ハラスメント防止規程の整備や研修の実施、相談窓口の設置といった対策が進められています。これらは非常に重要な取り組みですが、その多くが「起きた後の対応」を前提としている点には注意が必要です。

例えば、規程や研修は「やってはいけない行為」を明示する役割を果たしますが、日常の細かな言動や関わり方までを継続的に見直す仕組みにはなりにくいのが現実です。また、相談窓口も「明確な問題が発生した後」に利用されるケースが多く、違和感の段階で活用されることは多くありません。

その結果、ハラスメント対策が問題発生後のリスク管理に偏りやすくなり、「予防」という観点が後回しになってしまいます。対策が整っているにもかかわらず、現場では「結局、起きないと動かない」という認識が残り、日常行動の改善につながらないケースも少なくありません。未然防止を実現するには、従来の対策に加えて、問題が顕在化する前の兆しに目を向ける視点が求められます。

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ハラスメント予防には「行動の兆し」を捉える視点が欠かせない

ハラスメントを未然に防ぐためには、問題が表面化してから対応するのではなく、日常の行動に表れる小さな変化や違和感に着目する視点が欠かせません。ここでは、ハラスメントがどのように生じ、なぜ早期に気づくことが重要なのかを整理します。

ハラスメントは突発的に起きるものではない

ハラスメントは、ある日突然起きる単発的な出来事として捉えられがちですが、実際には日常行動の積み重ねの中で徐々に形づくられていくケースがほとんどです。例えば、会議での一方的な物言い、部下の意見を遮る態度、特定の人にだけ厳しい言動が続くといった行為は、当初は「性格の問題」「指導の一環」と受け止められることも少なくありません。

こうした行動の中には、明確にハラスメントと断定しづらいものも多く含まれます。そのため、受け手自身も「自分が気にしすぎなのではないか」「これくらいで問題にしてよいのか」と迷い、小さな違和感を飲み込んでしまいがちです。その結果、違和感は共有されないまま蓄積され、周囲も気づかないうちに状態が固定化していきます。

さらに、組織内で率直な意見や相談がしにくい雰囲気がある場合、このプロセスはより加速します。心理的安全性が十分に確保されていない職場では、違和感を口にすること自体がリスクと感じられ、小さな兆しが放置されやすくなります。心理的安全性の考え方については、別記事で詳しく解説しています参考:心理的安全性とは?高める方法やメリット、ぬるい組織との違いをわかりやすく解説!

このようにして行動は次第にエスカレートし、問題が表面化したときには深刻な状態になっている──これが、ハラスメントが「突然起きたように見える」構造です。

個別事象ではなく「行動傾向」として捉える意味

ハラスメント予防を考えるうえで重要なのは、個々の言動を切り取って評価するのではなく、行動全体の流れや繰り返しのパターンに注目することです。単発の出来事だけを取り上げると、「そのときは忙しかった」「たまたま感情的だった」といった説明で片づけられてしまい、問題の本質にたどり着きにくくなります。

一方で、同様の指摘や違和感が複数の場面で繰り返されている場合、それは個別事象ではなく、行動傾向として捉えるべきサインです。傾向として見ることで、「何が起きたか」だけでなく、「どのような関わり方が常態化しているのか」を把握しやすくなります。

この視点を持つことで、誰かを糾弾するためではなく、行動のズレに早めに気づき、軌道修正するための対話や支援につなげることが可能になります。行動傾向として捉えることは、ハラスメントを問題化するためではなく、問題が大きくなる前に手を打つための前提条件と言えるでしょう。

行動傾向を可視化するために、どんな仕組みが求められるのか

行動傾向に着目する重要性を理解しても、「では、それをどうやって捉えるのか」という点で立ち止まるケースは少なくありません。日常の行動は数値化しにくく、印象や感情に左右されやすいため、仕組みがなければ属人的な判断に陥りやすいからです。

まず求められるのは、感情や好き嫌いと切り離して行動を捉える視点です。「感じが悪い」「怖い」といった印象だけでは、なぜそう感じられているのかを共有することができません。どの場面で、どのような関わり方が行われているのかを言語化できる仕組みが必要になります。

次に重要なのが、複数の視点を横断して行動を見ることです。一人の評価や上司の印象だけでは、関係性や立場による偏りが生じやすくなります。立場の異なる人の視点を重ねることで、個人の主観では見えなかった行動の特徴や傾向が浮かび上がります。

さらに、行動傾向は一度把握すれば終わりではありません。状況や環境の変化によって、行動は変わり得るものです。そのため、単発で確認するのではなく、継続的に整理しながら捉えていく仕組みが欠かせません。こうした仕組みがあって初めて、行動の変化や改善の兆しにも気づきやすくなります。

行動傾向を可視化する仕組みとは、問題を探し出すためのものではなく、日常の関わり方を振り返り、必要な調整や支援につなげるための土台です。この土台があることで、ハラスメント予防は「起きてから対応するもの」から、「起きる前に気づき、整えていくもの」へと変わっていきます。

行動傾向を可視化するために、どんな仕組みが求められるのか

行動の兆しや違和感に気づく重要性を理解しても、それを組織として共有・活用できなければ、予防にはつながりません。行動傾向は感覚的に捉えられやすく、属人的な判断に委ねられがちです。だからこそ、誰が見ても同じように状況を理解できる「仕組み」が求められます。ここでは、行動傾向を可視化するうえで欠かせない考え方を整理します。

感情や印象だけに頼らない可視化の必要性

行動傾向を捉える際に陥りやすいのが、感情や印象に基づいた評価です。「感じが悪い」「怖い」「話しにくい」といった表現は、その場の空気感を伝える一方で、なぜそう感じられているのかを共有するには情報が不足しています。印象評価だけでは、受け手によって解釈が分かれ、建設的な対話につなげることが難しくなります。

さらに、人の評価にはさまざまなバイアスが影響します。直近の出来事が強く印象に残る、特定の行動だけを過大評価してしまう、といった心理的な偏りは、無意識のうちに判断を歪めます。人事評価における代表的なバイアスについては、「人事評価のエラー・バイアス10選|不公平を防ぐ仕組みと改善策を解説」でも詳しく整理されていますが、行動傾向の把握においても同様の注意が必要です。

重要なのは、感情を排除することではなく、定性情報をそのまま放置せず、行動として言語化し直すことです。どの場面で、どのような関わり方があったのかを具体化することで、主観的な印象は共有可能な情報へと変わります。感情や印象に頼らない可視化は、行動傾向を冷静に捉えるための第一歩です。

複数の視点を横断して行動を捉えるという考え方

行動傾向を正しく把握するためには、一人の評価だけに頼らない視点が欠かせません。上司から見た姿、同僚から見た関わり方、部下から見た態度は、それぞれ異なる側面を映し出します。一つの立場からの評価だけでは、行動の全体像を捉えることは難しいのが実情です。

特にハラスメントの兆しは、立場によって感じ方が大きく変わります。権限を持つ側からは問題なく見えていても、受け手にとっては強いプレッシャーや萎縮につながっているケースもあります。複数の視点を横断して見ることで、こうしたギャップに気づきやすくなります。

また、行動傾向は一度確認すれば終わりではありません。環境や役割の変化によって、行動は変化します。だからこそ、単発の評価ではなく、継続的に捉える視点が重要です。時間軸を持って行動を見ることで、一時的な出来事と構造的な傾向を切り分けやすくなり、過剰な反応や見逃しを防ぐことができます。組織的に行動を捉えるとは、複数の視点と時間軸を重ねて理解することだと言えるでしょう。

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行動傾向の可視化に、360度評価が適している理由

ここまで見てきたように、行動傾向を可視化するには、感情や印象に偏らず、複数の視点を横断しながら、継続的に捉える仕組みが必要です。こうした条件を満たす手法の一つとして、360度評価が注目されています。360度評価は、単なる評価制度ではなく、日常の関わり方を多面的に捉えるための仕組みとして活用することで、行動傾向の把握や早期の気づきにつなげることができます。
次章では、その理由を具体的に整理していきます。

上司・同僚・部下の視点から日常行動を捉えられる仕組みであること

行動傾向を可視化するうえで重要なのは、特定の立場からの評価に偏らないことです。上司、同僚、部下では、同じ人物の行動であっても見えている側面が異なります。上司には問題なく見えている言動が、同僚には一方的に感じられ、部下には強い圧力として受け取られている──こうしたギャップは、単一視点の評価では捉えきれません。

360度評価は、立場の異なる複数の視点から日常行動を捉える仕組みである点に特徴があります。評価対象者の行動を、上下関係に縛られずに集約できるため、権限バイアスの影響を受けにくくなります。特にハラスメントの兆しは、権限差の中で見えにくくなることが多いため、この点は大きな意味を持ちます。

また、360度評価は成果や結果だけでなく、日々の関わり方や振る舞いに目を向けやすい設計が可能です。評価項目を行動ベースで設計することで、「どのような態度で接しているか」「周囲とどのように関わっているか」といった点が浮かび上がります。360度評価の基本的な考え方や特徴については、「360度評価とは?メリット・デメリットと実際の活用方法を紹介」で詳しく解説されていますが、行動傾向の把握という文脈でも、その多面性は有効に機能します。

日常の関わり方に表れる違和感を拾いやすい

ハラスメントの兆しは、明確なトラブルとして表れる前に、日常の関わり方の中に現れることが少なくありません。例えば、常に威圧的な口調で指示を出す、相手の意見を聞かずに話を進める、一部の人にだけ配慮を欠いた態度を取るといった行動は、単発では問題視されにくいものの、繰り返されることで周囲に負担を与えます。

360度評価では、こうした日常行動に対する感じ方が、複数の立場から集まります。そのため、「たまたま起きた出来事」ではなく、どのような行動が継続して見られているのかが見えやすくなります。威圧的、一方的、配慮不足といった評価が複数の回答者から共通して示されている場合、それは個人の主観ではなく、行動傾向として捉えるべきサインです。

行動ベースで捉えることの意義は、誰かを断罪することではありません。問題が大きくなる前に、行動のズレに気づき、対話や支援につなげることにあります。日常の関わり方に表れる小さな違和感を拾い上げることで、ハラスメントを「起きてから対処する問題」ではなく、「起きる前に整える課題」として扱うことが可能になります。360度評価は、そのための気づきを得る入口として機能します。

ハラスメント予防に活かすための360度評価の設計ポイント

360度評価は、導入するだけでハラスメント予防につながるものではありません。評価項目の設計や運用の考え方次第で、気づきを促す仕組みにも、逆効果にもなり得ます。
ここでは、行動傾向の把握と予防につなげるために押さえておきたい設計ポイントを整理します。

評価項目は「人格」ではなく「行動」に焦点を当てる

ハラスメント予防を目的に360度評価を活用する場合、最も重要なのが評価項目の設計です。評価の軸が「性格」「人柄」「向き不向き」といった人格レベルに寄ってしまうと、評価は主観的になりやすく、防御的な反応や反発を招きやすくなります。

一方で、「会議で他者の意見をどのように扱っているか」「指示や依頼の伝え方は適切か」といった具体的な行動に焦点を当てた項目であれば、評価は事実ベースで受け止められやすくなります。行動は振り返りや改善が可能なため、対話や支援につなげやすいのも特徴です。

評価項目が抽象的すぎると、回答者も感覚的に判断せざるを得なくなります。360度評価がうまく機能しない背景には、こうした設計上の問題があるケースも少なくありません。評価が人に向かうのではなく、行動に向かう設計が、予防につながる第一歩です。

設計を誤ると逆効果になり得る点については、360度評価で落ち込む社員が出る理由とは? でも詳しく解説しています。)

コメントを単発で読まず、傾向として整理・把握する

360度評価では、自由記述コメントに多くの情報が含まれますが、その扱い方には注意が必要です。一つひとつのコメントを個別に読むだけでは、「たまたま厳しい意見だった」「特定の人との相性の問題」として片づけられてしまうことがあります。

重要なのは、コメントを単発の指摘として扱うのではなく、共通点や繰り返し表れている表現に目を向けることです。複数の回答者から似た指摘が出ている場合、それは個人の感情ではなく、行動傾向として捉えるべきサインと言えます。

このように整理することで、評価結果は「誰かを責める材料」ではなく、「どの行動に注意や支援が必要かを考える材料」に変わります。コメントを傾向として扱う視点を持つことで、360度評価はハラスメントの兆しに気づくための実践的な情報源になります。

安心して回答できる匿名性と運用ルール

360度評価で行動傾向を正確に把握するためには、回答者が安心して率直に意見を書ける環境が不可欠です。匿名性が担保されていない、あるいは「誰が何を書いたか分かるのではないか」という不安が残る状態では、本音は書かれにくくなります。

また、匿名であれば何を書いてもよい、という状態も望ましくありません。評価の目的や使い方、記述のガイドラインを事前に共有し、「人格批判ではなく行動について書く」「事実や具体例を意識する」といった運用ルールを明確にすることが重要です。

匿名性とルールはセットで考える必要があります。安心して書けるが、建設的なフィードバックが集まる状態をつくることで、360度評価は初めて行動傾向を捉える仕組みとして機能します。

結果を指摘で終わらせず、対話や支援につなげる

360度評価の結果をハラスメント予防に活かすうえで、最も重要なのは「結果の扱い方」です。評価結果を一方的に伝えたり、問題点の指摘だけで終わらせてしまうと、防御反応を招き、行動改善にはつながりません。

予防につなげるためには、評価結果を対話のきっかけとして位置づけることが欠かせません。例えば、

  • どの行動が、どの場面で指摘されているのか
  • 本人はその行動をどう認識しているのか
  • 周囲はどのような点に負担を感じているのか

といった視点で整理し、対話を通じて認識のズレを埋めていきます。

実際に、360度評価を活用してハラスメント防止に取り組んだ事例については、「360度評価でパワハラは防げる?財務省に学ぶハラスメント防止と組織改革」で詳しく紹介しています。この事例からも分かるように、評価結果を行動改善や支援につなげることで、問題が深刻化する前に軌道修正することが可能になります。

360度評価は、指摘のためのツールではありません。気づきを促し、行動を整えるための仕組みとして活用することで、ハラスメント予防に実効性を持たせることができます。

ハラスメントを防ぐために、行動傾向を継続的に捉えるという視点

ハラスメントを未然に防ぐためには、問題が表面化してから対処するのではなく、日常の行動に表れる小さな違和感を放置しないことが重要です。そのためには、一度きりで終わらせず、行動傾向を継続的に捉え、変化に気づける状態をつくる必要があります。

複数の視点を前提に、行動を捉え直すという考え方

ハラスメントの兆しは、明確なトラブルとして現れる前に、日常の関わり方に対する小さな違和感として表れることが多くあります。ただし、その違和感は誰にでも同じように見えるものではありません。立場や関係性によって、受け取り方は大きく異なります。

だからこそ、行動を捉える際には、複数の視点が存在することを前提に考える姿勢が欠かせません。ある行動が、ある立場では問題なく受け止められていても、別の立場では萎縮や負担につながっている場合があります。こうした受け取られ方の違いを並べて見ることで、行動の偏りやリスクが見えやすくなります。

評価結果を「正しい・間違っている」で判断するのではなく、どのような受け取られ方が重なっているのかに目を向けることが重要です。この視点を持つことで、違和感が個人の感じ方として処理されるのを防ぎ、ハラスメントが固定化・深刻化する前に立ち止まることが可能になります。

評価結果を整理しながら傾向を捉える

ハラスメント予防の観点では、評価結果を単発で確認するだけでは十分とは言えません。一時的な出来事や感情に基づく判断だけでは、行動が改善に向かっているのか、あるいはエスカレートしているのかを見極めることが難しいからです。

そこで重要になるのが、評価結果を整理し、時間軸を意識しながら捉えていくことです。
過去の結果と現在の結果を並べて見ることで、繰り返し指摘されている行動や、変化が見られない関わり方が浮かび上がります。これにより、偶発的な出来事と、ハラスメントにつながりやすい行動傾向を切り分けやすくなります。

評価結果を整理・把握する仕組みがあれば、問題が起きてから慌てて対応するのではなく、違和感の段階で対話や支援を検討する余地が生まれます。行動傾向を継続的に捉えることは、ハラスメントを「起こさないための判断材料」を積み重ねていくプロセスだと言えるでしょう。

ハラスメントは、明確なトラブルとして突然起きるものではなく、日常の関わり方に潜む小さな違和感が積み重なった結果として表面化するケースがほとんどです。そのため、起きてから対応するだけでは未然防止にはつながりにくいという難しさがあります。

重要なのは、個別の出来事や感情に振り回されるのではなく、行動傾向という視点で組織の状態を捉えることです。どのような関わり方が繰り返されているのか、どの立場で違和感が生じているのかに目を向けることで、問題が深刻化する前に立ち止まることが可能になります。

そのための手段の一つとして、360度評価は有効に機能します。成果や結果だけでなく、日常の行動を複数の視点から捉えられる点は、行動傾向の把握や早期の気づきにつながります。ただし、導入すること自体が目的ではなく、どう設計し、どう活用し続けるかが重要です。

ハラスメント予防は、単発の施策で完結するものではありません。行動を捉え、整理し、対話や支援につなげる——この流れを継続的な仕組みとして組み込むことが、健全な組織づくりへの第一歩と言えるでしょう。

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まとめ|ハラスメント予防は「行動を捉える仕組みづくり」から始まる

ハラスメントは、明確なトラブルとして突然起きるものではなく、日常の関わり方に潜む小さな違和感が積み重なった結果として表面化するケースがほとんどです。そのため、起きてから対応するだけでは未然防止にはつながりにくいという難しさがあります。

重要なのは、個別の出来事や感情に振り回されるのではなく、行動傾向という視点で組織の状態を捉えることです。どのような関わり方が繰り返されているのか、どの立場で違和感が生じているのかに目を向けることで、問題が深刻化する前に立ち止まることが可能になります。

そのための手段の一つとして、360度評価は有効に機能します。成果や結果だけでなく、日常の行動を複数の視点から捉えられる点は、行動傾向の把握や早期の気づきにつながります。ただし、導入すること自体が目的ではなく、どう設計し、どう活用し続けるかが重要です。

ハラスメント予防は、単発の施策で完結するものではありません。行動を捉え、整理し、対話や支援につなげる——この流れを継続的な仕組みとして組み込むことが、健全な組織づくりへの第一歩と言えるでしょう。

FAQ(よくある質問)

Q1. ハラスメント予防の観点で、まず「可視化」すべきものは何ですか?
まず可視化すべきなのは、個別の出来事そのものよりも、日常の関わり方に表れる「行動傾向」です。 たとえば、会議で意見を遮る、威圧的な言い方が多い、特定の人への配慮が欠けるといった行動が繰り返されていないかを、複数の視点で確認できる状態をつくることが重要です。 「起きたか/起きていないか」ではなく、「兆しが放置されやすい環境になっていないか」を捉えることが、未然防止につながります。
Q2. 360度評価をハラスメント予防に使うとき、どんな設計が逆効果になりますか?
逆効果になりやすいのは、人格評価に寄った設計や、結果を「指摘」で終わらせる運用です。 たとえば「性格がきつい」「感じが悪い」といった抽象的な評価が集まると、受け手は防御的になり、対話や改善につながりにくくなります。 予防に活かすには、評価項目を行動ベースに寄せ、コメントは単発で読まず傾向として整理し、結果を対話と支援につなげる設計が重要です。
Q3. 結果を「一度見て終わり」にしないために、押さえておきたい運用は何ですか?
結果を整理・把握する仕組みを持ち、時間軸で傾向を捉えることが重要です。 単発の結果だけでは、偶発的な出来事と継続的な行動傾向が混ざりやすく、見誤りが起きます。 過去と現在の結果を並べて、繰り返し現れる指摘や変化の有無を確認し、違和感の段階で対話・支援を検討できる状態をつくることが、予防の実効性を高めます。


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「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。

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