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従業員エンゲージメントとは?向上させるための施策や事例を詳しく解説

従業員エンゲージメントとは

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「社員の採用定着率をアップさせたいのだけれど、いい方法はないのだろうか」
「社員が何を求めているのか分からない。どうすれば満足度を高めて会社を信頼してもらい定着率をアップさせることができるのだろうか」
社員の採用定着率をアップさせたいと考えていても、なかなか有効な手段が取れず、不安になってしまいませんか。
採用した社員を定着させないと、採用経費がどんどん膨れ上がり、結果的には企業が損をしてしまう可能性が高いといえます。
社員の定着率をあげ、離職率をさげるには、従業員エンゲージメントを高めることで、対策を行うことができます。
今回は、従業員エンゲージメントの重要性を改めて認識し、従業員エンゲージメントを高めることで、採用定着率をアップさせる方法をご紹介します。

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、企業に対する従業員の感情的な結びつきやコミットメントを指し、業務におけるモチベーションと貢献意欲を促進します。
エンゲージメントが高い従業員は、生産性の向上や離職率の低減、顧客満足度の向上など企業全体の業績に直結するメリットがあります。

具体的な施策としては、定期的なフィードバックや評価制度の充実、成長機会の提供、職場環境の改善などが挙げられます。

成功事例としては、定期的な社員満足度調査を活用し、従業員の声を積極的に取り入れた企業が多くのポジティブな結果を生んでいます。従業員エンゲージメントを向上させることは、企業の持続的な成長に不可欠です。

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従業員エンゲージメントを構成する要素

従業員エンゲージメントは、企業の成果や生産性に大きな影響を及ぼします。そのため、エンゲージメントを向上させるために重要な要素を理解することが不可欠です。ここでは、従業員エンゲージメントを構成する3つの主要な要素について説明します。

企業理念への共感度

企業理念への共感度は、従業員エンゲージメントを向上させる重要な要素です。従業員が会社のビジョンやミッションに深く共感し、それを心から支持することで、業務に対するモチベーションが向上し、企業全体の成功に貢献する姿勢が生まれます。特に、企業が持続可能な開発を理念に掲げる場合、従業員がその理念に共感すると、日々の業務で環境への配慮や効率的なリソース使用が自然と意識されます。

具体的な施策として、企業は透明性を持って理念を共有し、従業員がその理念を理解し実践できるような教育プログラムを設けることが求められます。

企業理念の理解度

企業理念の理解度は、従業員が会社のビジョン、ミッション、価値観をどれだけ深く理解しているかを測る重要な指標です。理解度が低ければ、従業員は単なる労働者として働く傾向が強まり、エンゲージメントも低下します。この課題に対処するために、具体的な施策が必要です。例えば、新入社員へのオリエンテーションや定期的な研修、部門ごとの明確な目標設定などが有効です。

また日常業務で企業理念を体現し、一貫性のあるメッセージを従業員に伝えることも大切です。従業員が企業理念を深く理解し、自らの役割に結びつけることで、エンゲージメントが格段に向上します。このような取り組みは、企業の成功に直結するため欠かせない戦略となります。

行動意欲

行動意欲は、従業員が与えられた業務を自主的に遂行し、努力を惜しまない姿勢を示すものです。この意欲が高まると、業務の効率性や創造性が向上し、結果的に企業の競争力も増します。特に従業員エンゲージメントの向上は、これを実現するための鍵となります。

まず、従業員に対して適切なフィードバックと評価を行うことは極めて重要です。具体的な施策としては、定期的なパフォーマンス評価や成功事例の共有を通じて達成感を感じさせる方法があります。さらに、努力が正当に報酬される仕組みを整備することが、長期的なモチベーションの維持につながります。

従業員エンゲージメントを向上させるメリット

従業員エンゲージメントの向上は、企業にとって重要な施策と言えます。エンゲージメントが高めるメリットとしては以下が挙げられます。

・会社業績の向上
・顧客満足度の向上
・従業員のモチベーションの向上
・離職率の低下

それぞれについて解説します。

会社業績の向上

従業員エンゲージメントが高い企業は、その恩恵を多岐にわたり享受しています。エンゲージメントが高まると、従業員は仕事に誇りを持ち、積極的にイノベーションや効率化に取り組む意欲が生まれます
さらに、高いエンゲージメントは業績向上のみならず、プロジェクトの完成度の向上や離職率の低下といった多面的なメリットももたらします。企業の人事部門や管理職にとって、従業員エンゲージメントを高める施策は、持続可能な成長と安定した組織運営の鍵となるでしょう。

顧客満足度の向上

従業員が会社とそのビジョンに誇りを持つことで、顧客に対するサービスや対応が一段と丁寧かつ積極的になります。この結果、顧客満足度が著しく向上し、長期的な顧客関係の構築が実現します。さらに、満足した顧客はリピーターになりやすく、彼らの口コミにより新たな顧客の獲得に繋がります。企業にとってこれは大きなメリットであり、人事部門や管理職が従業員エンゲージメントを重視する理由となります。

従業員のモチベーションの向上

従業員エンゲージメントが高まると、従業員のモチベーションも向上します。エンゲージメントが高い従業員は、自分の仕事に意味を見出し、成長を感じながら仕事に取り組むため、高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。このような従業員は課題に積極的に取り組み、プロフェッショナルな態度で業務に臨むため、他の従業員にも良い刺激を与えます。さらに、従業員エンゲージメントが高い組織では、コミュニケーションやチームワークも向上し、全体の雰囲気が良好に保たれます。これは企業文化の向上にも寄与し、結果として従業員の定着率や生産性の向上など多くのメリットをもたらします。従業員エンゲージメントを重視した施策を導入することで、企業全体の成長が促進されます。

離職率の低下

エンゲージメントが高い従業員は、企業への愛着や忠誠心が強く、離職意向が低い傾向があります。これは企業にとって重要なメリットであり、離職率の低下は直接的なコスト削減に繋がります。新たな採用や教育にかかるコストを抑え、従業員が長期間勤務することで得られるノウハウの蓄積も進みます。安定した人材の確保は、企業の成長と安定の基盤となります。
これにより、従業員エンゲージメントは業績向上に直接寄与し、企業全体の競争力を高める要素として注目されています。

従業員エンゲージメント向上させるための施策

従業員エンゲージメントは企業の成長に不可欠です。従業員エンゲージメントを向上させるための施策を7つ紹介します。

・企業の目標やビジョンの共有
・社内コミュニケーションの活性化
・上司のマネジメント力向上
・人事評価制度の見直し
・360度評価の活用
・ワークライフバランスの改善
・従業員の学習支援

企業の目標やビジョンの共有

企業の目標やビジョンを従業員全体で共有することは、従業員エンゲージメントの向上において重要です。トップダウンでのビジョン共有を定期的に行うことで、従業員は自身が企業目標にどう貢献しているのかを理解しやすくなります。

具体的には、定期的なミーティングを通じて目標達成のステップや役割分担を明示することが必要です。これにより従業員が仕事の意義を感じやすくなり、エンゲージメントが高まります。成功事例を共有することも効果的で、他の従業員にも良い影響を与えます。結果として、組織全体での目標達成に向けたモチベーションが向上し、生産性の向上につながります。

社内コミュニケーションの活性化

円滑なコミュニケーションは、従業員の満足度とエンゲージメントの向上に貢献します。定期的なフィードバックやワークショップの実施を通じ、従業員間の信頼関係を強化し、コミュニケーションを活発化させることが重要です。リモートワークの増加に伴い、チャットツールやビデオ会議システムなどのオンラインツールを活用し、離れた場所でも効果的なコミュニケーションを維持することが必要です。これにより、従業員のエンゲージメントと生産性を高めることができます。企業の人事部門や管理職者は、これらの施策を導入することで、より強固でコミュニケーションの活発な職場環境を実現することができます。

参考資料:リモートワーク時代の組織マネジメント実践ガイド
https://www.cbase.co.jp/download/4174/

上司のマネジメント力向上

上司のマネジメント力は、従業員エンゲージメントの向上に直結します。効果的なリーダーシップを発揮するためには、上司に対するトレーニングプログラムの提供が不可欠です。具体的には、コーチングスキルや効果的なフィードバック、部下のモチベーションを引き出すトレーニングが重要です。
これらのスキルを向上させることで、従業員が安心して業務に専念でき、結果的にエンゲージメントが高まります。また、上司が企業のビジョンを深く理解し、それを従業員に正確に伝える能力も求められます。企業の成功には、上司が率先して従業員と良好な関係を築き、共通の目標に向かって進むことが重要です。

人事評価制度の見直し

公平で透明性のある人事評価制度は、従業員エンゲージメントの向上に欠かせない要素です。評価基準を明確に定め、従業員が自分の努力や成果が正当に評価されると感じる環境を整えることが重要です。また、定期的なフィードバックを行うすることで、従業員は自己成長の方向性を理解しやすくなります。

360度評価の活用

360度評価は従業員エンゲージメントを向上させる有効な方法です。360度評価は、上司からの評価だけではなく、同僚、部下、他の部署の社員など、評価対象者に関わるあらゆる立場の人が評価を行うことが特徴です。

複数の視点から従業員を評価することで、自己理解が深まり、自分の強みや改善点を客観的に把握できます。また、自分の強みが認識されていると感じることで、自身のキャリア開発や自己成長への意欲が高まり、それにより仕事への満足度やエンゲージメント向上に寄与します。

360度評価について、詳しくは下記の記事をご参照ください。

参考:【2024年最新】360度評価とは?目的やメリットとデメリット、人事評価への活用方法を解説

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ワークライフバランスの改善

ワークライフバランスの改善は、従業員エンゲージメント向上に非常に効果的です。フレックスタイム制度やリモートワークの導入により、従業員が自分のライフスタイルに合わせた働き方を選ぶことが可能になります。これにより、ストレスが軽減され、仕事への満足度が向上します。さらに、定期的なメンタルヘルスチェックや充実した福利厚生を提供することで、従業員の健康を維持し、企業に対するエンゲージメントを強化できます。健康で満足度の高い従業員が増えることで、企業全体のパフォーマンスも向上します。

キャリアの成長機会を提供

従業員エンゲージメントを向上させるには、学習支援が重要です。従業員が新しいスキルを習得し、キャリアを成長させる機会を提供することで、モチベーションと生産性が向上します。例えば、社内トレーニングプログラムや外部研修の導入が効果的です。

従業員エンゲージメント向上に取り組むためのステップ

従業員エンゲージメントの向上は、企業の生産性や従業員の満足度を高めるために重要です。ここでは、エンゲージメント向上の具体的なステップをご紹介します。

目標やビジョンの設定
現状の課題の洗い出し
従業員エンゲージメント施策の策定・実行
施策の効果検証・改善

それぞれについて解説します。

目標やビジョンの設定

従業員エンゲージメントを高めるためには、まず明確な目標やビジョンを設定することが重要です。企業全体の目標やビジョンを明確にすることで、従業員が自分の役割や貢献の方向性を理解しやすくなります。具体的な目標を設定し、それを共有することで、従業員は自身の仕事が企業全体にどのように貢献しているかを実感しやすくなり、モチベーションが向上します。目標とビジョンは、組織全体の統一感と一体感を生み出し、エンゲージメントを高める基盤となります。

現状の課題の洗い出し

目標やビジョンの設定後は、現状を正確に把握することが重要です。それを把握するには従業員満足度調査等のアンケート実施が有効です。従業員が何に対して不満を持っているのか、会社のどんなところに魅力を感じているのかを従業員満足度調査を通して「見える化」を行うことができます。

調査結果に基づき従業員の不満や期待を明確にし、特にコミュニケーション不足、キャリアパスの不透明さ、評価制度の不公平感といった具体的な課題を洗い出します。こうした情報は、従業員エンゲージメントを改善するための具体的な施策を立案する際の貴重なデータとなります

下記の参考記事もご参照ください。
参照:エンゲージメント調査とは?エンゲージメント調査で組織の改善を行おう

従業員エンゲージメント施策の策定・実行

収集したデータを基に、具体的な従業員エンゲージメント向上施策を策定します。例えば、定期的なフィードバックを実施することで、従業員の意見や要望を把握できます。また、キャリアの成長機会を提供することで、従業員のモチベーションを高めることができます。さらに、働きやすい職場環境の整備も効果的です。

これらの施策実施を通じて、従業員の満足度とエンゲージメントを向上させることが可能です。

施策の効果検証・改善

定期的な1 on やフィードバックの場を活用し、従業員が安心して意見を述べられる環境を整えましょう。これにより、従業員エンゲージメントが向上し、不満の蓄積を防げます。特に企業の人事部門や管理職者は、このような施策を導入することで、従業員のモチベーションを高め、組織全体の効率を向上させることが期待できます。

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従業員エンゲージメントの導入事例

従業員エンゲージメントに関しては、以下の企業が積極的に取り組んでいます。
・Google
・三井不動産
それぞれについて解説します。

Google

Googleでは学習機会を積極的に提供して従業員エンゲージメント向上に取り組んでいるということです。

参考:Google re:work

学習や能力開発を積極的に行うことで社員のモチベーションを高めて従業員エンゲージメント向上を考えているということです。
学習や能力開発で仕事ができるようになれば社員は自発的に仕事を進めることができるようになるということです。

三井不動産

三井不動産によると、社員のエンゲージメントが高いことが特徴だということです。
不動産業務の経験者だけではなく、様々な業界の出身者を採用しているということです。
また、ダイバーシティも積極的に推進しているとのことでした。

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まとめ

従業員エンゲージメントの向上は、企業の成長と成功の鍵です。エンゲージメントが高い従業員は、企業理念に共感し、自発的に行動するため、会社の業績向上や顧客満足度の向上に大きく貢献します。またエンゲージメントが向上することで、従業員のモチベーションが高まり、離職率の低下にもつながります。企業の目標やビジョンを明確にし、全員に共有することが重要です。
また、社内コミュニケーションを活性化し、上司のマネジメント力を向上させることで、従業員が公正に評価される環境を整えます。360度評価やワークライフバランスの改善、キャリア成長の機会を提供することも効果的です。これらの施策を計画的に実行し、定期的に効果を検証・改善することで、従業員エンゲージメントを持続的に高めることができます。

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HRコラム編集部

「CBASE 360°」は、株式会社シーベースが提供するHRクラウドシステムです。経営を導く戦略人事を目指す人事向けのお役立ち情報をコラムでご紹介します。


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